衛生管理者

【合格体験記】2022年版 働きながら第一種衛生管理者を独学で一発合格した方法!

つい先日、第一種衛生管理者試験を無事合格できました!

第一種衛生管理者合格通知書

12月から勉強を開始し約2ヶ月の期間を要して、バリバリ残業して働きながら、2人の子供も育てながら、独学で、しかも一発合格することができました!

第一種衛生管理者という資格は50人以上の従業員がいる事業場では衛生管理者の設置が必須のため、会社から取ってこいと言われて取らないといけないという資格取得の動機としては消極的な理由でその取得を目指されている方も多いのではないかと思います。
合格した私から言わせれば、別に難易度の高い試験ではありませんが、適当に勉強して合格するほど甘い試験でもありません。

そこでこれから資格取得を考える方の一助になりたいと思い、私の合格体験記…ひいては、独学一発合格に向けての戦略を解説いたします。

※テキストの内容を更新しております。(2022/08/08更新)

①第一種衛生管理者 試験概要

第一種衛生管理者 スライド 第一種衛生管理者試験概要

試験時間は3時間半ありますが、こんな長時間は必要ありません。
事実、私は1時間10分くらいで試験会場から退室いたしました。
一方で、退室制限もあり、試験時間1時間を経過するまではどんなに早く問題が解けても退室することはできません。

全部で44問あり、その全てがマークセンス方式で5択から正解の択を1つ選ぶというものになります。
なので、どんなに訳の分からない問題があっても20%の確率で正解を引くことができます。

合格ボーダーは得点率60%。
ただし、足切りがあり①労働生理、②労働衛生、③関係法令、④労働衛生(有害業務)、⑤関係法令(有害業務)の各カテゴリーにおいて40%以上の得点が必要となります。
例えば、①労働生理で得点率が0%だった場合、その他のカテゴリーで満点を取ってトータル60%の得点を得ていたとしても、不合格と判定されます。

実はこの足切りが厄介で私は一発合格しましたが、足切りにかかってそうなカテゴリーが1つあり、結果発表まで合格している自信があまりございませんでした。
しっかり万遍なく勉強しましょうね!

②使用教材

第一種衛生管理者 使用教材

私は、インプットとアウトプットそれぞれを目的として、参考書と過去問集を使用しました。

まず大前提として、絶対に最新版買いましょうね!
もちろん節約したいという方がいらっしゃれば、知人や中古ショップで中古の参考書や問題集を使用してもよいと思いますが、衛生管理者の試験って出題内容・傾向が流動的に変わっているような感覚があるので、数千円ケチって不合格になるくらいだったら、始めから数千円出してしっかりと最新版の書籍を買いませんか?と私は思います。

ただ、この点は強制すべきものでもないため、皆さんのお考えにお任せいたします。

③学習方法

第一種衛生管理者 学習方法

上記で紹介した教材を使用して、どのように勉強を進めたのか解説いたします。

ABC勉強法で問題をひたすら解いていく

簿記2級取得時にも解説いたしましたが、資格試験の勉強って「ABC勉強法」が最強です。

簿記2級独学勉強法④「問題集の進め方」 「ABC勉強法」で問題を振り分ける! 簿記問題集のための勉強法というよりは、受験勉強時代から問題集を解く際に私が行ってい...

まず問題集を進めていく中で、それぞれの問題をA・B・Cに振り分けていきます。
各ランクの定義は以下の通りです。

A:正解できたし、今後同様の問題が出ても間違いなく正解できる
B:今回は正解できたが、次回も同様に正解できるか自信はない
C:不正解

問題集を1周目終えた段階で100問中50問がAランク、残り50問がB、Cランクだった場合、2周目は1周目にB、Cランクに振り分けられて問題のみを解きます。

次に、2周目終えて、B、Cランクとなっていた50問の内、20問がAランク、残り30問がB、Cランクになったとします。次3周目はこの2周目にB、Cランクに振り分けられた30問のみを解いていきます。

これを繰り返すことで、全ての問題がAランクとなり、その問題集がお役御免となります。
この勉強を行うことで、確実に知識を身に着けていきましょう。
1つの問題集を全てAランクに!が問題演習の大原則となります。

参考書を手始めに読んでみるのもありだが、基本は問題演習!

衛生管理者に合格した方の意見を聞いていると、「過去問だけやっておけば十分」とおっしゃられる方が多いように思いますが、私はそうは思いません。
第一種衛生管理者の勉強をスタートした段階で、いきなり過去問に取り組んでみたのですが、全くわからない問題(特に有害業務関連)が多数あり、過去問だけを回してこの知識を身に付けることを不安に感じました。

そこで、まずは参考書を一周読んでみることにしました。
第一種衛生管理者の参考書は私が上記で説明した書籍では240頁の文量しかなく、1週間もあれば働きながらでも読破できると考え、まずは参考書を読んでみました。

その後、参考書を読むということはせず、問題集を解いて分からない問題が出てきた際に、該当部分を参考書でも確認し、その周辺知識もまとめて確認し覚えていくという方法を私は行いました。
これにより、本番で必ず出会う過去問にない未知の問題に遭遇しても、なんとか対応することができる基礎力が養われたと思っています。
参考書はまず読んで、その後は辞書的に活用する。これがおすすめです。

公表問題を見ない愚か者はいない

衛生管理者の試験を主催している「安全衛生技術試験協会」が、なんと想定問題を公表しております。
わざわざ立ち向かわないといけない敵が自分の懐を公にしてくれているわけです。これを確認しない愚か者はいるでしょうか?いや、いないでしょう。

ってことで、必ずこの想定問題は確認しておいてください。
そして、全ての問題を上記のABC勉強法で解いていき、Aランクにしておいてください。

冒頭にも申し上げましたが、衛生管理者の試験は、出題者側が意図的に過去問だけで学んできた学習者を落としていくような問題を出す傾向にあると私は見ております。
したがって、そういった出題者の出題意図を汲むという目的のためにも公表問題は必ず確認しておいてください。

ちなみにどこぞの予備校?通信教育を運営している会社がこの公表問題の解説を行ってくれていたりもするので、それを確認するのもおすすめです。
自分で参考書を見ながら正解・不正解を考えるのも勉強になりますけどね…。

安全衛生技術試験協会 − 公表試験問題
https://www.exam.or.jp/exmn/LCkohyo.htm

④スケジュール

第一種衛生管理者 スケジュール

私は2021年12月から勉強を開始しました。
まずは参考書を1周読んで、過去問に挑みました。
そして、得点率は50%…。あと10%上げればよいだけ…。
これはいけるな!と高をくくり、クリスマスケーキを頬張りながら、正月はおせちを食べ、全く勉強を行っておりませんでした。

そうして12月が過ぎ、1月。
さすがに試験1ヶ月前で私にも焦りが出てきました。
そこから職場での昼休み、仕事が終わってからの時間必死に問題演習をABC勉強法で行いました。最終的に問題集は4〜5周くらいはしていたと思います。

そうして、本番を迎えなんとか合格することができました。
ちなみに合格後に他の受験者の回答が気になり、ネットで衛生管理者の掲示板を見つけました。
これを見ていると、どんな問題が出てきたのかを説明してくれている方がおり、私が受験した問題と似たような出題傾向があるなと感じましたので、掲示板を見て、出題の流行り傾向を把握するのは効率的だな〜とあとから気づきました。

衛生管理者の掲示板
https://osh-management.com/examination/Health-Officer/bbs/light.cgi

⑤試験を終えての所感

第一種衛生管理者 試験を終えての所感

本番は、過去問6〜7割、初見問題2〜3割

あれだけ過去問を網羅的にやっていても初見だと思わせてくれるような問題が2〜3割ある点がこの試験の難しいところ。
個人的には、過去問6〜7割を確実に正解して、保険として初見問題も1/3くらいは正解できればなと思います。

初見問題については、参考書で太字になっていない箇所を聞いてきたりしてくるので、その点も注意が必要です。
ただ、そこまで参考書を精読するのは、現実的ではないので、初見問題は運と過去問での経験をフル活用して挑めばいいと思います。
60%取れれば合格の試験ですからね。

余談ですが、試験会場は私が受験した関西の場合、加古川の田舎にあり、往復で4時間弱くらい移動時間がかかりました。
したがって、なんとしてでも一発で合格すべきだなとつくづく思いました。
本当に!何度もあんなところに行ってらんないですよ。(加古川の人を非難する意図はございませんので、お含みおきください)

まとめ

第一種衛生管理者 スライド まとめ

過去問は必須だが、それ以外も必須(想定問題、ネットで情報収集)

終始申し上げております通り過去問は回しまくってください。
そして、それに加え想定問題と掲示板での情報収集を抜かりなく、最低限の努力で最大の結果を望みましょう。

暗記はしっかり

衛生管理者の試験は、暗記がほぼです。
なので、参考書で表にまとめてあるものはしっかりと覚えてください。
何がガスで何が蒸気かとか、ホルモンはどこから何が分泌されてどんな効果があるか。
かなり覚えづらいですが、ネットにはゴロ合わせも転がっていたりするので、そういったものも活用しながら暗記してください。
間違いなく、これが得点に繋がります。

流行りはおさえておく

これは上記に記載しました通り、公表問題、掲示板を指しております。
内容が重複しておりますね、失礼いたしました。

単なる暗記だが、理由はある

衛生管理者の勉強で暗記を行うにあたり、力技で覚えるのも大事ですが、「なぜそんなルールを設けているか」という点を考えると記憶の助けになる場合があります。
例えば、第一種衛生管理者の資格がないと衛生管理者になれない業種。
これは、労災などの発生可能性が高い危険な業種だからです。なので、第二種衛生管理者でなく、上位の第一種衛生管理者の資格が求められるわけです。
こういった具合に、国はどうしてそういう基準を設けているのかを考えるとわかりやすいと思います。
おそらく突き詰めれば、全ての基準に何らかの理由があるとは思うのですが、それをやりだすと時間がいくらあってもたりませんから、なんとなく想像できる範囲でイメージを得ながら考えを巡らせてみてください。

舐めちゃダ〜メw

安全衛生技術試験協会の統計を見ますと、第一種衛生管理者の合格率は、令和2年度で43.8%。複数受験の方もこれに含まれていると考えると一発合格の合格率はもっと低く20%くらいになるかもしれません。
10人受けて2人しか一発合格できないと考えるとちゃんと準備しないといけないよねと思いませんか?思っている人はその気持を忘れず、勉強してください。

動画版で解説しています!

実はこの内容を口頭で説明した動画をYouTubeにアップしておりますので、ご興味あれば御覧ください。

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