「ぶっちゃけ、新型コロナに罹ったらどうなるのか?」
ニュースでは再三、感染者数が何千人、何万人…、死者数は…と大局的な報道はよくされているものの、じゃあ新型コロナに感染した個人は一体どうなるのかはあまり報じられないところ。
今日は、2022年12月20日に新型コロナウィルスに感染した私、ほんこんがどのような症状や経過、手続きを経て職場復帰をしたか、説明いたします。
私はまだ30代ということあり、症状は軽く、約1週間の療養を経て無事に職場復帰できました。今回は「軽症の場合どうなるか」にスポットあててご説明いたします。
軽症という比較的よくある事例が案外ネットには紹介されていなかったりするので、これからコロナになった方の一つの目安として機能すれば幸いです。
※ちなみに私は、新型コロナワクチンを2回目までしか接種しておりませんでしたので、その点は予めお含みおきください。
感染:忘年会後のカラオケ(2022年12月16日)
どこでコロナに感染したのか。
おおよそ検討はついておりまして、「カラオケボックス」だと思います。
会社の忘年会に参加し、その後のカラオケボックスでの二次会で感染したものと思います。
会社の同僚も何名か感染しており、我々のコミュニティ外からカラオケボックスを通じて感染したか、あるいは、同僚で感染している者がおりカラオケボックスで感染したか…。
いずれかだと思っています。
発症:平日の勤務中(感染から3日後、発熱初日)
金曜日に忘年会を行い、土日を挟んで3日後の月曜日。
ついにその時はやってきました。
月曜日の平日。粛々と仕事をしておりましたが、少し体調が悪い。
倦怠感が夕方頃から出てきて、夜には発熱し38度ほど。
この時点で「発熱外来 ○○(私の住んでいる地名)」で検索をし、ヒットした病院に外来の予約を行うも、すでに当日分は埋まっており、翌日の予約を勧められました。
とりあえず、解熱剤(イブ)と大量の水分(経口補水液)を購入し、自身の書斎に臨時的に布団を敷く。家族とは完全に隔離した生活がこの時から始まりました。
※ちなみにこのときにOS-1にりんご味が出ていることを知り、その珍しさから何本か購入したことを覚えておりますので、それくらいには意識が保たれていました。
その後、日付が変わる深夜0時ごろに再度検温したところ、40度超え。
「これはやばいかも…」と思いながら、その日はしんどすぎて意識がほぼなし…。
明くる日、早朝の8時半に起床し、近所の発熱外来のある病院へ電話。
無事に電話予約が完了し、11時半に来院してくれとのこと。
病院営業開始となる9時の30分前に電話しましたが、この時点で最短当日11時半の来院枠まで予約が埋まっているあたり、コロナがいかに猛威を奮っているかがよく分かります。
発熱外来:発熱の翌日(感染から4日後、発熱2日目)
さて、やっとの思いで近所の病院を予約できたわけですが、40度の発熱は引き続きあり、この40度の体で病院に行くのが非常に厳しい…。辛すぎる…。
ちなみに2日目から鼻詰まりと喉の痛みがかなりつよくなりました。
喉の痛みは飲み物を飲むときに痛むほどで、扁桃腺を切除した私ですらここまで腫れ、痛むのかと驚きました。
さすがコロナと言わざるを得ません。
クリニックでの診察
クリニックに到着するも、患者は私のみ。当然です。
コロナ陽性の際に他の患者の方に感染するリスクを抑えるためにわざわざ病院は外来予約をさせているのですから。
いつも通り保険証と診察券を窓口に提出し、そのままスムーズに診察室へ。
クリニックは真冬にも関わらず、窓を開け、入り口もオープンされたままでした。
それくらい空気の入替をしっかりとさせたままでの診察。申し訳ない…。
診察室では、ドクターから軽く症状について聞かれ、喉の腫れを確認。
症状的にコロナでしょうとのことで、PCR検査とインフルエンザの検査が同時に実施できる検査キットがあるとのことで、これを行うことに。
さらに奥の処置室に通され、こちらも勝手口が全開となっており、もはや屋外で処置されているような状況でした。
鼻の奥に細長い綿棒を挿入し、検査を実施。
数分も経過しないところで、「陽性ですね」とドクターから言われ、以下の書類と処方箋を渡され、窓口には戻らず、その場で費用の精算も行いました。
費用はたしか3,000円くらいだったと記憶しております。
この画像のフローに従い、私は「大阪府陽性者登録センターにて陽性者登録を自身で行う必要がある」とドクターから説明を受け、同時に検査キットが陽性となっている写真を撮影するよう言われました。
陽性者登録を行う際にエビデンスとしてこの写真を添付する必要があるからです。
そして、勝手口からそのまま出ていく。それくらいコロナ患者は滞在時間をできるだけ短く、密室を作らず、対応されておりました。
この対応は完成されており、日本の医療の素晴らしさを感じるとともに、クリニックにご迷惑をおかけしているな…と思い、辛い気持ちになりました。
本当、医療従事者には感謝です。
ありがとう存じます。
薬局での処方
クリニックで解熱剤や喉の痛みに対しての薬について処方箋を発行してもらったわけですが、薬局でこれを提出し、薬を処方してもらう必要があります。
私は検査キットにより「コロナ陽性患者」のお墨付きを頂いてしまったため、処方箋にはその旨が記載されておりました。
薬局もコロナ陽性者とそうでない方を区別して対応しており、「コロナ陽性者がそっちに行くからしかるべき対応してね〜!」と伝えるための記載となります。
実際、私は終始屋外で薬の受け取りを行いました。
「寒いので中に入られますか?」と温かいお言葉をいただきましたが、他に薬を待っておられる方がいたため、感染させてしまうことに罪悪感を抱き、「このまま外で待ちます」と回答し、外で待ち続けました。
まるで自分がゾンビにでもなったような気分でした。
しかし、それくらい悪質性の高い病気であると私は思っており、当然の行為だと思っています。
こうして薬もいただき、帰宅し、ひたすら寝ておりました。
療養:引き続き発熱40度が続く(発熱3日目〜4日目)
とにかく熱が下がらない。
もちろん処方された薬を飲めば、一時的には38度ほどに熱は下がり、意識が回復するのですが、薬の効果が切れると途端に40度となりました。
この状況が発熱後4日目まで続きました。
発熱2日目から続く鼻詰まりは続きましたが、喉の痛みは少しましになり、薬の力で熱が下がっている間は食欲も出てきました。
食欲が回復した頃から、この病気は治すことができるんだという希望が湧いてきました。
底を打ったとでも言いましょうか。
少し明るい気持ちになりました。
回復:熱が下がり37度台となる(発熱5日目〜6日目)
発熱5日目ともなると薬を飲んでいなくても熱が下がるようになってきました。
但し、鼻詰まりはまだまだ改善しません。喉の痛みはかなりましになってきました。
この頃から病気が治りつつある状態となり、暇を持て余す余裕が出てきました(おい)。
完治:鼻詰まりのみ続く(発熱7日目)
この頃には熱は完全になくなり、鼻詰まりだけが症状として残るようになりました。
この頃から在宅勤務で仕事を再開することができましたが、引き続き家族への感染を警戒し、部屋籠もり生活を続けました。
その後:日常生活復帰へ
その後部屋籠もり生活も解消し、家族と同じ部屋でコロナ感染前と同じ生活を行うことができるようになりました。
かなり痩せこけてしまいましたが、現在は残念ながら体重も戻っております。
ただ、お酒を飲む習慣が途絶えてしまったので、これを期にお酒の量がかなり減りました。
このまま禁酒を続けていきたいと思います。
余談:嫁の家庭内隔離政策が素晴らしい
完治まで一週間以上必要とし、その間家庭内で療養していたわけですが、妻と子供に感染することはありませんでした。
これは妻のおかげだと思っています。
トイレとお風呂以外はずっと部屋に閉じこもり、トイレやお風呂で部屋から出る際ももちろんマスクをしたままで、触った箇所は必ずアルコールで拭き、消毒を行っておりました。
これが功を奏したのだと思っています。
家庭内で療養される方は是非やりすぎじゃない?くらいで構いませんので消毒をされることをおすすめいたします。
また、自宅療養者であっても宿泊療養を選択できる可能性が自治体によってはあるため、これは活用すべきだと思います。
ただし、宿泊療養した場合は対象期間内はホテルに滞在し続けなければならない恐れがあり、万が一家族が感染した場合に、都合よく自宅に戻って看病をすることができるかどうかは不明のため、あえて家族への感染を見越して、自宅療養するという判断も一理あるのではないかと思います。